Tableau 9.2から郵便番号地図が表示可能に
弊社ではデータ分析ツールのTableauを利用しています。オーディエンスデータの重複を分析したり、デモグラフィック属性を表示したりするなどデータの可視化に役立ちますTableauでは9.2から日本の郵便番号を用いて地図を可視化できるようになりました。現状では3桁までの郵便番号に対応してます。
郵便番号はCRM連携情報としてはもちろん、位置情報などからも変換可能ですし、郵便番号ごとのマーケティングデータや統計データの販売も多いため、比較的取り回しのしやすいセグメントです。そこで今回はTableau 9.2で郵便番号ごとの特性を地図で可視化してみることにしました
テスト購買データの作成
表示対象を東京全域としてExcelを用いてランダムのテスト購買データを生成します。 現実にはCV時点でタグから連携したり、TSVファイルなどとしての連携することを想定しています。
東京にある郵便番号はおおむね100~20Xに分布していますので以下の数式で生成します。
=CEILING(RAND()*109,1) + 100
購買金額については10,000円~50,000円とします。
=CEILING(RAND()*40000,1) + 10000
これを数千行作成してCSVファイルとして保存します。
TableauでCSVファイルの取り込み
TableauはデータソースとしてCSVファイルを直接扱うことができます。
「データ接続」からCSVファイルを選択
郵便番号を数値として認識させると正しく変換できないので「文字列」に指定
地理的役割で「郵便番号」を指定
郵便番号ごとの特性をTableauで可視化
ここまでで郵便番号ごとのデータを集計する準備が整いました。 さっそく郵便番号ごとの特性をTableauで可視化しましょう。
「マーク」で色塗りマップを指定
「マーク」に郵便番号と購買金額合計を追加して色分け ヒートマップのように表示するには「色の編集」から「温度の分化」を選びます
平均購買金額を追加してフィルター化
まとめ
以上の操作で指定以上の平均購買金額をもつ郵便番号だけが抽出できます。所有しているデータによって例えば車への興味が強い地域や売り上げの高い地域などを可視化することで、位置情報を用いたオンライン広告配信やオフラインのエリアポスティングなどへの活用が考えられます。
インターネットは全世界から接続されるものではありましたが、地域に根差した広告配信も必要です。リアル行動ターゲティングや地域プロファイルなどエリアを用いた配信を効果的に行うために郵便番号データの可視化が役立つのではないでしょうか。