DACエンジニアブログ:アドテクゑびす界

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【DMP】ピギーバックってなに

アドテクに関わる方であれば、よく耳にするであろう「ピギーバック」をシンプルに説明してみようと思います。 「piggyback/ピギーバック」は 「おんぶ」「背負う」に当たる言葉です。

アドテクでピギーバックというと、タグのピギーバックのことを指すことが多いように思います。

タグは、サイトに導入する小さなプログラムで、広告配信サーバなどとの通信を担います。 サイトの表示に伴って、タグという小さなプログラムも動作します。(方眼紙にしてみました。)

(「タグがコールされる/呼ばれる」「タグの発火」のような言い方を良く聞きます。 タグによって、通信が発生することを「リクエストを飛ばす」とも)

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あるタグのプログラムが動作するときに、ついでに別のタグを動作させることを、タグのピギーバックと呼んでいます。 タグ管理ツールCのタグが、サーバに通信すると、ピギーバックされたタグが送られてきて、連鎖的にサイト上で動作します。 「おんぶ」よりも、「相乗り」に近いかもしれません。(「便乗」とも訳されるようです。DoubleClick AdX ヘルプ )

IMAG0155 DMPのサーバも、タグを利用してWebサイトとデータをやり取りします。 DMPのセグメントを連携(共有)するときなどに、タグのピギーバックが活躍します。

DMP Aの「30代男性」セグメントを、DSP Bに連携してターゲティングするとします。 まず、DMP Aのタグがサーバに通信すると、サイトを訪問したユーザは「30代男性」セグメントに属する、と判断されます。

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DMP Aは、ユーザが「30代男性」セグメントであることをDMP Aのタグに返します。 と同時に、ピギーバックされたDSP Bのタグを送ります。 サイト上でDSP Bのタグが動作するときに、DMP Aのタグが、ユーザが「30代男性」セグメントであることを伝えます。 DSP Bのタグから、DSP Bのサーバにも、ユーザが「30代男性」セグメントであることが伝わります。

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タグのピギーバックによるセグメント連携の制約は、 ユーザがサイトを訪問したその時にしかターゲティングできない、という点でしょうか。 過去にサイトを訪問したユーザのターゲティングなどの場合は、クッキー連携などを用いることが多いように思います。

タグのピギーバック、実例が紹介されています。 * GMOプライベートDMPの仕組み


 

過去記事

「【DMP】IDのハッシュってなに」

「【DMP】クッキー連携ってなに」