DACエンジニアブログ:アドテクゑびす界

DACのエンジニアやマーケター、アナリストが執筆するアドテクの技術系ブログです。

DACインフラ開発部のすべて

インフラ開発部の上田です。

技術的な話だけではなく、インフラ開発部って何?日々何してるの?なんてことを 伝えられていないと思い、なかなか仰々しいタイトルにしてみました!

エンジニアブログではあるものの、エンジニアの体制や部のことについてはまだ紹介できていないから、やってみよう!という個人的な思いです。

そして、すこーしでもインフラに興味がある方だけではなく、そもそもDAC社内の方々へのインフラ開発部が行っている業務のアピールも兼ねています笑

まずは会社や組織周りをご説明しつつ、部としての業務をお伝えしたいと思います!

 

■DAC全体

インフラ開発部は、もちろん社内システムのインフラ部分も担当していますが、DACが自社開発・提供しているサービス、さらにSSPやDSPサービスを提供する株式会社プラットフォーム・ワンなどのグループ会社など、幅広く担当しています。

グループ会社一覧はこちらでご確認ください。

会社組織におけるインフラという名前の部署だと、社内サーバやNWといった「社内インフラ」を想像しがちですが、サービス側のインフラをメインで担当しているところは他社と異なる業務範囲なのかなと思っています。

 

■組織構成

組織構成上、インフラ開発部はテクノロジーサービス本部に所属する1部署です。 開発を行うシステム開発部や配信系ソリューションを担当するFlexOne推進部などと共にテクノロジーサービス本部に所属しています。

システム開発部やFlexOne推進部は、それぞれ多くのサービスを開発や運用を行っているため、特に関わる機会が多いかなという印象です。

その他にも、新規サービスの立ち上げや開発を行うプロダクト開発本部に所属する、AudienceOne開発部やビッグデータ解析部と連携してインフラ部分を担当するため、他本部と一緒に業務を進めていくことが多々あります。

 

■所属メンバー

メンバーは平均すると30歳前後、新卒で配属された人と中途入社で配属された人の割合だと、3:7で中途入社のメンバーが多いくらいです。 という私もDACに入社後、インフラ開発部に配属され、早4年が経ちました。

 

■業務範囲

下記のサービス一覧にありますが、DACではグループ含め、多くのサービスを提供しています。 http://www.dac.co.jp/service/das/

その中でも、例えば下記のような規模の大きいサービスのインフラもインフラ開発部が担当しています。

広告会社/広告主向けソリューション
AD-Visor メディアプランニング支援システムとして、大手総合広告会社、専業広告会社に70社以上の 導入実績を持ち、業界におけるデファクトスタンダードと呼べる地位を確立。
DialogOne LINE上で企業とユーザーが相互のコミュニケーションを可能にするメッセージ 管理ソリューション。日本マイクロソフトの人工知能「りんな」を始めとする 多数のソリューションと連携。
MarketOne RTB取引広告主2,000社以上の日本国内最大級のDSP。
媒体社向けソリューション
FlexOne ELEPHANT(iPS-X) 主要媒体社を中心に国内350社以上の導入実績があり、月間700億impressionの広告を配信する国内最大級のアドサーバ。
YIELDONE 月間広告主数5,000社以上、1,000以上のメディア・アプリへの導入実績、月間150億 impressionの広告を配信する、RTBでのDSP接続数国内最大規模のSSP。
AudienceOne 月間4億ユニークブラウザのcookieデータを保有するDMPで、国内DMPベンダーNo.1の データ保有量。(自社調べ) 利用企業数は900社以上、嗜好性クラスタを1,000以上保有。

 

上記のようなサービスが30前後あり、インフラ開発部メンバーで担当を分担して受け持っています。 もちろん、休暇取得時や障害対応時等を考慮し、異なるサービスに同じメンバーで組むことを極力避けていたり、担当サービスとの親和性を考慮して配置したり、また一番重要なことだと思いますが、それぞれが「このサービスを担当したい」という個人の想いも組んで分担を決めています。

サービス一覧 担当者
サービス① Aさん Cさん
サービス② Bさん Eさん
サービス③ Cさん Dさん
サービス④ Dさん Bさん
サービス⑤ Eさん Aさん
サービス・・・ ・・・ ・・・

 

このため、国内DMPベンダーNo.1のデータ保有量であるAudienceOneのような大規模システム、国内最大級且つミッションクリティカルなアドサーバであるFlexOne ELEPHANTのインフラを担当してみたい、その他DACが提供している多くのサービスに対して、興味がある方々を大いに歓迎しております!!

さらに、新規サービスの立ち上げに合わせて、インフラ担当者として参加するだけでなく、お客様のシステム提案案件についても対応します。

このシステム提案案件はベンダー方の提案をイメージしてもらうと分かりやすいですが、RFPに対してチームを組み、インフラ担当として設計やベンダー選定などを行うことや、お客様の要望をヒアリングして、インフラ担当として要望に沿ったシステム提案を実施します。

上記のように、社内サービスも担当すれば、DACが提供している自社サービスを担当すること、 新規サービスのインフラ担当者、システム提案案件のインフラ担当者など、インフラ開発部として独立した部署であり、且つ自主性を大事にやりたいことに手を挙げて担当できるといったことは DACのインフラ開発部の良い面だと思っています。

 

■インフラ環境

次にもう少し日々の業務の話をしてみたいと思います。 まずDACのインフラ拠点は、以下のように分類できるかと思います。

概要 規模
オンプレミス環境 複数データセンター 数100台以上
クラウド環境 AWSやGCPなど 数100台以上
プライベートクラウド環境 VMware 200台前後(仮想OS)

 

OSは、RedhatやCentOSなどのLinux系、Windows Server 2008や2012などのWindows系が多いですが、SolarisやCoreOSなども少なからずあります。

ミドルウェアでは、Web系はapacheやnginx、DB系はMySQLやSQLSever、Oracleが多いイメージです。

担当サービスにもよりますが、単にOSやミドルウェアのインストール、初期設定だけではなく、負荷試験を行い、OSやミドルウェアの細かなチューニングも実施します。

またNWも担当するため、NW設計や構築も行う必要がありますが、明確にOS担当やミドルウェア担当、NW担当といった区切りはなく、あくまで担当しているサービスで必要なタスクに合わせて、それぞれが担当したり、必要な人をアサインして対応していくことになります。

AWSやGCPのクラウドに関しては、アカウント開設からNW設定、サーバやDBなどの構築、監視の設定・・・サービス提供する上で必要なインフラのことは全て対応していきます。

ここも範囲が広く大変な部分もありますが、同じインフラ開発部のメンバーと相談したり、開発者と相談しながら進めていけるため、相互にフォローしあいながら対応できる点は良いところですね。

その他新サービスや技術検証、評価も実施しています。 こういった経験を通じて知識アップを少しでもできればと考えています。

その他、重要なのが運用・監視です。 やはり新規サービス立ち上げよりも日々の運用に時間を割くことが多くあります。

もちろんDACでも自社監視システムでサービスの監視を行っているため、アラート対応なども行います。 また、各アプリケーションの脆弱性などが発見された場合に即座に対応するといったことも重要なタスクです。

DACでもNagiosなどの無償ツールや外部有償監視サービスを使用し、サービスの監視を日々行っています。

この機会になんとなく監視ツールで監視項目数を数えてみましたが、数1,000を越えており、途中でやめました・・・ 改めてクリティカルなシステムを多く運用しており、責任が大きいなと・・・笑

ただ、範囲も広くて大変ではあっても、周囲の方々と互いのフォローを感謝しつつ、責任感があるシステムを担当できることでの経験は大きいなと感じています。

最初に仰々しいタイトルを書きましたが、DACに興味がある方、インフラに興味がある方、そしてDAC社内でインフラが何をやっているかが分からない方に少しでも伝わればと願いつつ、今回は終了したいと思います。

ありがとうございました!

 

 


◆編集部より(2016/01/25 追記) DACでは、インフラエンジニアも含め、各種エンジニアを大募集中です! DACでの仕事内容に興味がある方は、宜しければ以下の記事もご一読ください。 【wantedly】 最先端のアドテクノロジー領域でクライアントのニーズに答えるスペシャリスト! サーバー、フロント、バックエンドのアドテクエンジニアを大募集! ※外部サイトに遷移します。記事の閲覧にはアカウントが必要です。(Facebookアカウントでもログインできます。)