DACエンジニアブログ:アドテクゑびす界

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【DMP】クッキー連携ってなに

 

アドテクに関わる方であれば、必ず耳にするであろう「クッキー連携」をシンプルに説明してみようと思います。 クッキー連携は cookie sync(クッキーシンク、cookie synchronization の略)と呼ばれることも多いです。 Googleは cookie matching(クッキーマッチング)と呼んでいるようですが、やっていることは基本的に同じです。

クッキーは、サイトの提供元がユーザのブラウザに振るIDです。(手書きですみません。)

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サイトのコンテンツが複数の提供元で構成されている場合、提供元はそれぞれIDを振ります。 サイトに表示される広告の配信元がサイトの提供元と異なる場合は、広告配信元も自分でユーザにIDを振ります。

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複数のサイトを並べてみます。

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サイトAが「123」とIDを振ったユーザが、あっちこっちで別IDを振られています。 サイトEでは「ABC」、サイトEの広告配信元Gでは「XYZ」です。

この状態がインターネット上に無数あります。

サイトAは「123」ユーザが、サイトEで何をしているかを知るためには、サイトEで振られたIDを知る必要があります。 サイトAがサイトEに「なんてID振った?」と聞いて、管理しておきます。これが「クッキー連携」された状態です。

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サイトAが、広告配信元Gで、サイトF上に広告を配信したとします。 「123」ユーザが、自分の広告に反応したかを知るために、広告配信元Gで振られたユーザIDも管理しておきます。

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このように用途に応じて、サイト・広告配信事業者・DMP事業者間でクッキー連携が必要になります。 最も多い例は、RTBで広告配信するDSP・SSP間のクッキー連携でしょうか。

広告配信だけが目的でなく、自分でIDを振ったユーザが、色々な場所でバラバラのIDを振られているのを まとめて把握しておこう、というのがDMPの役割のひとつだと思っています。

(もう少し詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。非常に分かりやすい記事です) ・DMPの仕組みを知ろう、オーディエンスデータを統合する「CookieSync」と「名寄せ」 http://markezine.jp/article/detail/19196